「キッチン」 吉本ばなな
![]() |
キッチン (角川文庫) 著者:吉本 ばなな |
この本は20年前にでた時読みました。
川原亜矢子さんがまだ少女の面影を残して出演した映画も観ました。
先日、朝刊を読んでいたら女優の加藤紀子さんが
「大人になってもう一度読み返したら凄く良かった・・・」
というようなことが読書のページに書かれていたのですぐ読みました。
確かハードカバーの本も持っていたような???
いや、、、姉に借りて読んだのか?
とりあえず文庫本をもう一度買って読みました。
甘すぎず優しくて温かい文章にぐいぐい惹かれて一気に読んでしまいました。
吉本ばななさんの今とはまた違った透明感のあることばが
するする心の中に入り込んで
だんだん自分の気持ちもまた軽く温かくなっていくような気がしました。
幼い頃に両親を失くし祖父も亡くなり育ててくれた祖母も亡くなり
何もかも失くして絶望の底にいた時知り合った親子との毎日
悲しくて淋しいところから始まるけど
常にずっと温かい空気が流れている。。。。
淋しさと温かさが一緒、、、だから凄く気持ちが落ち着く
恋愛小説。。というとなんとも薄っぺらい気がするけど
恋愛小説のようで恋愛小説じゃない。
いろんな人の愛が書かれていて
”今”もう一度手にできて良かった。。。と思えました。
そして、、、やっぱりこの本にもでてくる”食べる”ということ。。
「食堂かたつむり」と同じ、”食べる”ことによって自分をもう一度再生させる
一番大切なこと。。。。
また気付かせてくれた。
ばななさんもずっと前に書いてくれていたんだ。。と。。。
世界は別に私のためにあるわけじゃない。
だからいやなことがめぐる率は決して、変わんない。
自分では決められない。だから他のことはきっぱりと、
むちゃくちゃ明るくしたほうがいい、って。・・・・
・・・・・・・・・・・
なぜ人はこんなにも選べないのか。虫ケラのように負けまくっても、
ごはんを作って食べて眠る。愛する人はみんな死んでゆく。
それでも生きてゆかなくてはいけない。
-「キッチン 満月」より-
| 固定リンク


コメント